先日購入して読みました。結構面白かったのでまとめてみます。タイトルにもなっているSHOTNOTEを含むキングジムさんの代表的な商品の開発秘話のような話。
社員の方がのびのび働いているのが感じ取れる本でした。
この本の目次
この本はなんと全ページがSHOTNOTE仕様になっています。アプリをダウンロードすると、全てのページでSHOTNOTEで保存できるようになっています。これすごく便利。全部の本でこういう機能がついたらいいなあ。試しに目次をSHOTNOTEで保存してみました。
左ページと右ページそれぞれを撮影。右ページは書籍特有のページの反りでうまく写ってない。。。
キングジムという会社
アイテムごとの開発の話はもちろんおもしろかったです。でも、ここで詳しく書くとあれなんで、実際に読まれた方がいいと思います。この記事ではキングジムがどんな会社なのかっていうことを簡単にまとめます。
商品開発の特徴
新商品の開発は組織をまたいでメンバーが集まり、企画や開発がスタートします。このメンバーは友達のような近しい雰囲気。ベテラン社員に対して、入社の浅い社員が積極的に意見もできる。
これによって、アイデアは開発段階で様々な意見により、ブラッシュアップされていく。
開発方針
- 心をつかまれるかどうか
- 自分たちが欲しいかどうか
「ぐっとくる」かどうかという判断基準。なんかジョブスは自分の欲しい物を開発していたというアップル社と似てますね。
開発フロー
- 気の合う”友達”が集まってアイデアを出し合う
- 企画への落とし込み
- 開発会議で提案
- Goがでるとプロジェクトに予算がつく
- 商品開発開始
おおまかにどのくらいで採算をとれるようになるかも開発会議前に決めるみたいです。
考え方
ヒット商品
キングジム社の考えるヒット商品とは以下3点
- みんなが揃って買うようなものではない
- ヒットはすき間。そこにある。
- 数人の中でたった一人が熱烈に指示するもの
熱狂的なファンがつくものってことでしょうか。たしかにSHOTNOTEにしてもポメラにしてもマメモにしても本当にユーザーが気づかなかった便利さっていうものを提供してくれていると思います。
開発するときに考えていること
×・・・ニーズとのマッチングや需要予測に時間をかける
○・・・できるだけ早く世(市場)に出してユーザーの反応をみる
ユーザーからのフィードバックをもらう方が精度が高いという考え方です。webのサービスなんかのスタンスに似てますね。
結果はねぎらう
戦国時代の武将が部下に褒美を与えてモチベーションを保つようにけっこう大きなご褒美制度があります。もらった方もそれを協力者にバックするっていう素敵な風習があるみたいです。いい環境だなー。
キングジムの社風
「ひととおなじことをしていてはおもしろくない」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
なんか社員がのびのび働いているというか、すごくいい環境がそろっている会社だなあっていうのがいちばん印象にのこったことです。下からの考えを上司がおさえつけることなく聞き入れられて議論できるって今の大企業じゃ実はなかなかないことなのかもしれません。
各商品の開発の話や社長の考え方の話等、面白くて一気に読める本ですよ。おすすめです。
レコロほしいなー: D
それでは
SHOT NOTE
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料 ※アプリ価格等は変動することがあります。
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