”ブランド”から学ぶセルフブランディング

経営

優れたブランドというものは必ず他者の追随を許さない圧倒的な強みを少なくともひとつは持っています。いや、それは強みを超えた尖りといってもいいのかもしれません。そのブランドの条件を知ってビジネスパーソンである自分のマネージメントをしようというはなしです。

ブランドを理解するキーワード

ブランドという言葉は抽象的なものと思われがちですが、しっかりとした条件があります。その条件である3つのキーワードによって理解がしやすくなります。

キーワード

  1. 尖り
  2. 平均点
  3. 哲学・ストーリー性

「尖り」とは競合他社を圧倒し、恐れさせるほどの強みのことです。「平均点」というのはそのものの弱みも競合他社の平均レベルをこえているということ。そして「哲学・ストーリー性」とは言葉通り強みの後ろにあるこだわりやストーリーのことです。この3つを図解すると以下のようになります。

brandimage

では日本企業で例を考えてみます。

TOYOTAとユニクロ

TOYOTA-Prius

TOYOTA-Prius

UNIQLO

UNIQLO

上の図のようにTOYOTAのプリウスとユニクロを当てはめて考えてみます。どちらも日本のトップ企業でありそのブランドは確立されていますよね。

尖り

プリウスに関してやっぱりハイブリッドシステムを利用した圧倒的な燃費性能が尖りですよね。環境に優しいという観点からも評価は高いです。そして最近ブームのファストファッションの先駆けであるユニクロは価格競争力が尖りになっています。この2社に限らず、世間で爆発的に流行しているものは必ずこの「圧倒的にすごいなにか=尖り」を持っています。大ブームのアップル製品の洗練されたデザインやamazonの多彩な品揃えなどはそれだと思います。

平均点

プリウスの場合、ハイブリッドシステムという新技術も使われて価格もそれなりに高くなりがちなところを高級車といわれるような価格帯ではなくコストダウンをはかっています。そして高級車と比べると重厚感などは多少はおとるかもしれませんがスタイリッシュな外観です(好みはあると思いますが。。)。内装デザインも平均以上といえるでしょう。

ユニクロに関しても、その尖りである価格に対して安かろう悪かろうではなくしっかりとした品質とデザイン性ももっています。高級アパレルブランドに対抗して徹底的にデザイン性を求めすぎてコストをかけて磨いてしまうと、尖りの価格競争力は尖りではなくなって、ブランド性は落ちるでしょう。

哲学・ストーリー

もしかすると、これが一番人を動かすことができるものかもしれません。消費者は感動を求めているのです。普段買い物をするときでも商品の背後に心揺さぶられる物語があったとすると・・・そのときその人はその商品のファンになるのです。価格の高い高級アパレルが買われる理由はそこにあります。

ユニクロには”あらゆる人がよいカジュアルを着られるようにする”というしっかりとした哲学があり、プリウスには”環境に対するしっかりとした思い”がつまっています。

ここ1年くらい話題のファストファッションブランドをご参考までに。。

このあたりですかねー。UNIQLOは日本全国あるんですが昨年福岡にもH&Mがはじめてできました。今年はFOREVER21もできるみたいです。H&Mのことは少しだけ9月30日に増築オープンしたキャナルシティ博多イーストビルにいってきました。で記事にしています。話がそれましたXD戻しましょう。

人にあてはめてみると・・・

このブランドの考え方を人に当てはめてみてください。わかりやすいのはスポーツ選手。メジャーリーグのレンジャーズ移籍が決定したダルビッシュ投手は多彩な変化球が持ち味ですが、キレのあるストレートなどその他の部分も1ばんではないですが平均は超えているでしょう。サッカーのFCバルセロナのメッシもドリブルテクニックとスピードは世界のなかでもぬきんでていますが、その他の部分も非常に高い域にいます。そしてアルゼンチンから13歳の頃にテストに合格し、スペインに移住したというストーリーも持っています。ゴルフのタイガーウッズもそうです。黒人プロゴルファーという背景があります。

このブランドという理論はビジネスパーソンにもヒントを与えてくれます。自分の尖りは何か?平均点で妥協するものは何か?尖りを支える哲学を持っているか。。。例えばデザイナーならば尖りが素晴らしいデザインで、デザインをすることがたまらなく好きで楽しくて仕方がないってことも十分な哲学になるのではないでしょうか。自分の弱みも含めて冷静に客観視することができれば、、
きっとあなたのファンがこれからどんどん増えていくことになるでしょう。

それでは

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