おさえておきたい代表的な欧文フォント24

typography Design

今更かもですが、自分用に備忘録。

よく使う(使われている)代表的な欧文フォントを24種類まとめました。何かと触れることがおおいのでフォントの基礎的な勉強の意味合いも込めて。。手書き風フォントは今回ふくんでいません。

代表的な欧文フォント24

目次

セリフ サンセリフ
  • Century
  • Georgia
  • Times
  • Garamond
  • Bodoni
  • Lucida
  • TRAJAN
  • Rockwell
  • Helvetica
  • Arial
  • Futura
  • Gill Sans
  • Optima
  • Verdana
  • Frutiger
  • Univers
  • Eurostile
  • Myriad Pro
  • Impact
  • Franklin Gothic
  • Century Gothic
  • Axis
  • Gotham
  • Avenir

セリフ体(Serif)

セリフとは文字のストロークの端につく飾りのこと。「うろこ」、「ひげ」とか呼ばれたりもする。古代イタリアの石刻文字が起源と言われています。

serif_style

セリフの形である程度の分類が可能です。おおまかに以下4つに分類される。

オールドフェイス

セリフ部分がブラケット(三角形)になっているもの。縦線≒横線。伝統的なセリフ体。

Century,Garamondなど

モダンフェイス

セリフ部分がヘアライン(細い直線)になっているもの。縦線>横線。近代的なセリフ体。

Bodoniなど

トランディショナル

オールドフェイスとモダンフェイスの中間に位置するセリフ体。

Times New Romanなど

スラブセリフ

縦線≒横線。セリフが直線で文字のストロークとほぼ同じ幅のセリフ体。

Rockwellなど

それでは実際にフォントを見て行きます。

Century

Century

Microsoft Officeに同梱されているフォント。大学のときにExcelで英文字をタイプしたときにフォントがこれになって「なんだこれ?」って思ったことを覚えています。イタリックやBoldで太さやベースラインが合わないみたいです。あまり使ったことないです。。センチュリーマガジンという雑誌用につくられた書体。日本では英語教科書に使われてきた。

Georgia

Georgia

1996年のアトランタオリンピックで使われていました。Times New Romanににているといわれているらしいですが、セリフなんかを見てもあまり似てないと思う。。。

Times

Times

イギリス、タイムズ紙が新聞用書体として開発したものです。”Times”はLinotype社、”Times New Roman”はMonoType社が作ったもの。Sのセリフや5のセリフの有る無しなんかに違いがあるんですが、あまり気にしたことないなあ。。。

Garamond

Garamond

AppleやAdobeが以前使用していたフォント。Wikipediaによるとインク消費量が少ないという統計がでているみたい。知らなかった。

Bodoni

Bodoni

ジャンバティスタ・ボドニが作った金属活字を元に各書体メーカーが復刻したもの。個人的には結構好きです。

Lucida

Lucida

1985年設計。セリフに限らず、サンセリフ、スクリプト(ブラックレター・手書きなど)など、様々なタイプがあるので見る機会も多いように思います。

TRAJAN

Trajan

トラジャンではなくてトレイジャンって読むらしい。タイタニックやアイアムレジェンド、AIなど数々のハリウッド映画で使われている。古代ローマの石碑にほられている文字を元に作られた。さすがにちょっと深い意味がありそうなフォントですよね。

Rockwell

Rockwell

MonoType社製。1934年。ギネス世界記録で90年代初期のものにいくつか使われていたらしい。

サンセリフ(Sans-serif)

Sansってフランス語で「〜がない」っていう意味らしいです。つまりセリフがない書体ってことです。こっちもグロテスクサンセリフ、リアリストサンセリフ、ヒューマニストサンセリフ、ジオメトリックサンセリフの4種類に分類できます。

Helvetica

Helvetica

世界中のデザイナーが一度は使ったことがあるんじゃないかってくらい有名なフォント。きれいだなあ。Macには標準装備。Amazonで検索かけたら書籍がこんなにある。The Helvetica Book気になる。。。

Arial

Arial

Helveticaにお金を出したくないデザイナーが似せて作ったとか、MicrosoftがWeb用フォントとして浸透させたくて作ったとかいろいろな説があるフォント。確かにHelveticaと似てます。

Futura

Futura

ルイヴィトンをはじめフォルクスワーゲンやCKなどハイブランドのロゴに使われているフォント。なんとなく高貴なイメージがあります。そういえばVerdanaになるまえのIKEAもこのフォントでした。

Gill Sans

GillSans

Wikipediaで使われてるフォント。きれいなフォント。僕もよく使います。tのななめになっているところがなんか好き。

Optima

Optima

サンセリフなのに線の幅が微妙に変化するタイプ。僕は最初セリフ体だとおもっていました。ばっちりはまればかっこいいんだけど、その場面を見極めるのが難しい。。

Verdana

Verdana

どのPCにもプリインストールされているんじゃないでしょうか。どっしりとした安定感を印象づけるフォント。現IKEAのロゴはこのフォント。

Frutiger

Frutiger

アムステルダムのスキポール空港ではFrutigerばっかりって。視認性も高いしきれいだろうなー。日本では東京メトロの欧文やJR東日本の数字(「1番線」の1の部分)に使われている。それにしてもフルティガーさんはFrutigerを始め後にでてくるUniversやAvenirなど、どんだけ美しいフォントをつくるんだ。

Univers

Univers

ドイツ銀行や日本で言えば三洋電機がコーポレートフォントで使用。エレガントなフォント。現在はLinotype社からフルティガー氏自らが監修したUnivers® Nextというフォントもリリースされている。

Eurostile

Eurostile

バランスがいいフォントですよね。ちょっと角丸な四角の雰囲気のフォント。あまり使ったことないかも。。。

Myriad Pro

Myriad_Pro

Frutigerの模倣フォントらしい。AppleやAdobeはGaramondの独自フォントから現在はこっちがコーポレートフォントになっている。アピールしすぎないさりげない特徴が好きなフォント。

Impact

Impact

縦長の名前通りインパクトのあるフォント。アセンダ、ディセンダが狭い。文章で使うのはちょっと厳しいかも。ロゴや見出しでよく使われていますね。

Franklin Gothic

Franklin_Gothic

アメリカのモリス・フラー・ベントンによって1905年に発表された。ゴシックって本来はブラックレター体のことを意味するらしい。

Century Gothic

Century_Gothic

セリフ体のCenturyのサンセリフ版。個人的には結構好きなんですが、ちょっとバランス悪いかも。。。

Axis

Axis

欧文フォントの区分でいいのかわかりませんが、Axis。こちらもAxisという雑誌のためにつくられたフォント。Apple日本語サイトやMAZDAなどのコーポレートフォントです。きれい:-)

Gotham

Ghotham
via:Hoefler & Frere-Jones

オバマ大統領の”Change We Can”のスローガンで使われたのがインパクトつよいでしょうか。視認性が高くてきれいなフォントですねー。僕もってないけど。。。

Avenir

Avenir
via:MyFonts: Webfonts & Desktop Fonts

FuturaとFrutigerを足して2で割ったイメージだそうです。見やすさと美しさを兼ね備えるフォント。ほんとに美しいなあ。。Avenirってフランス語で未来を意味する言葉だそうです。これ欲しいなあ。。

まとめ

いやー、意外にありましたねー。記事にするのにけっこうかかった。。。ちなみに”The sky is the limit.”って限りないっていう意味らしいです。すてき:-)

それにしてもフォントって奥が深いですね。背景や特徴を知ると、使う場所が変わってきそうです。印刷物やWebサイトでもフォントひとつで全く違った印象になるのも納得できます。目的にあったフォントを選ぶことは大事ですね。もっともっと勉強しなければ。。
これも定番じゃない?とかここ間違ってるよ。とかご指摘がありましたら、ぜひおしえてくださいませ。

それでは

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